首都圏で特養に入れない現実
東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の特別養護老人ホーム待機者数は、合計で約3万人にのぼります。特養への入所は原則として要介護3以上が条件ですが、都市部では申込みから実際に入所できるまで2〜3年かかるケースも珍しくありません。なかには5年以上待っているという方もいらっしゃいます。
その間に要介護度が3から4、4から5へと進行し、在宅介護の負担が日に日に増していく。主介護者であるご家族が心身ともに疲弊し、「もう限界なのに、どこにも空きがない」という切実な声を、私たち宗德グループの生活相談員は何度も耳にしてきました。
特に深刻なのは、東京都23区内の待機状況です。人口密度の高い地域ほど施設数が足りず、申込み順ではなく緊急度に応じた判定が行われます。そのため、独居の方や虐待リスクのある方が優先され、「家族がいるから」という理由で順番が後回しになるケースも少なくありません。
なぜ首都圏は待機者が多いのか
首都圏の特養待機者が多い背景には、複数の構造的要因があります。第一に、高齢化率の上昇に施設整備が追いついていないこと。東京都の75歳以上人口は今後も増加を続け、施設需要はさらに拡大すると予測されています。
第二に、用地取得の困難さです。都市部では施設建設に適した広い土地が少なく、地価も高い。新規の特養建設は計画段階から10年近くかかることもあります。第三に、介護人材の不足。施設を建設しても、スタッフが集まらなければ運営できません。都市部の人件費高騰は、施設運営のコスト増に直結しています。
こうした状況の中で、私たちがお伝えしたいのが「広域入所」という選択肢です。
広域入所とは?── 制度と費用の仕組み
特別養護老人ホームは、住所地以外の都道府県の施設にも申し込むことができます。これを「広域入所」と呼びます。老人福祉法第11条に基づき、市区町村が入所措置を行う場合や、利用者自身が直接契約する場合のいずれにおいても、他県の特養への入所は法的に認められています。
気になる費用面ですが、「住所地特例」という制度があります。これは、施設に入所するために住所を移した場合でも、介護保険料は元の市区町村(保険者)が引き続き負担するという制度です。つまり、東京から栃木県の特養に入所しても、東京都の区市町村が保険者のままとなり、ご本人やご家族に追加の負担は発生しません。
具体的な自己負担額は、所得に応じた「負担限度額認定」の区分によって異なりますが、多床室の場合で月額5万円〜15万円程度が一般的です。都市部の有料老人ホーム(月額20万〜40万円)と比較すると、経済的なメリットは非常に大きいと言えます。
葵水ケ花(栃木県那珂川町)── 空床あり、広域入所歓迎
宗德グループが運営する葵水ケ花は、栃木県那須郡那珂川町に位置する特別養護老人ホームです。現在、特養29床・ショートステイ10床で運営しており、2027年4月からは共生型特養39床に拡大予定です。
首都圏から車で約2〜3時間。JR宇都宮駅からのアクセスも可能です。那珂川町は豊かな自然に囲まれた静かな環境で、四季折々の風景を楽しみながら穏やかに過ごしていただけます。施設は年中無休・24時間体制で運営しており、看取りまで対応しています。
葵水ケ花の特徴は、宗德グループ全体の連携力です。入所前にまずヴィラきみかげ荘(福島県郡山市)のショートステイを利用して環境に慣れていただき、その後スムーズに特養へ移行するという段階的なアプローチが可能です。いきなり知らない施設に入るのではなく、顔なじみのスタッフと信頼関係を築いてから長期入所に移れる安心感は、他にはない強みです。
ヴィラきみかげ荘 ── まずはショートステイから
「いきなり遠方の特養に入所するのは不安」という方には、ヴィラきみかげ荘(福島県郡山市)での共生型ショートステイをお勧めしています。52床・年中無休24時間体制で、高齢者と障がいのある方が共に暮らす「共生型」の施設です。
ショートステイは数日〜最大30日程度の短期利用が可能です。この期間に、施設の雰囲気やスタッフとの相性を確認し、ご本人とご家族が納得した上で次のステップに進むことができます。「お試し入所」のような使い方ができるのは、グループ内に複数の施設タイプを持つ宗德グループならではのメリットです。
ご家族の面会と交通アクセス
地方の施設を選ぶ際、ご家族が最も気にされるのが面会のしやすさです。葵水ケ花は栃木県那珂川町に位置しており、東京駅から東北新幹線で宇都宮まで約50分、宇都宮からお車で約1時間です。月に1〜2回の面会であれば十分に通える距離です。
また、ビデオ通話など通信技術を活用した面会方法も導入しており、遠方のご家族ともリアルタイムでコミュニケーションが取れる環境を整えています。日々の様子は生活相談員から定期的にご報告しますので、離れていても安心です。
まずはお電話ください
宗德グループは「介護の駆け込み寺」として、首都圏で特養の空きを待ち続けているご家族を全力でサポートします。広域入所の制度説明、葵水ケ花やヴィラきみかげ荘の空き状況、費用のシミュレーションなど、生活相談員が丁寧にご対応いたします。
「こんな選択肢があるなんて知らなかった」── そう言っていただけるよう、まずは情報をお届けすることから始めたいと考えています。お気軽に024-937-0380までお電話ください。
広域入所の手続きの流れ
広域入所の手続きは、通常の入所申込みと大きく変わりません。まず、入所を希望する施設に直接お問い合わせいただき、申込書を提出します。葵水ケ花の場合は、宗德グループ本部(024-937-0380)にお電話いただければ、生活相談員が手続きの流れを一つひとつご案内いたします。
申込みの際には、介護保険被保険者証、直近の主治医意見書、現在のケアプランなどが必要になります。書類の準備についても、担当のケアマネージャーと連携してサポートいたします。入所判定は、要介護度・待機期間・緊急度などを総合的に評価して行われます。
入所が決まった後の住所変更手続きや、住所地特例の申請についても、グループの事務スタッフがお手伝いします。「手続きが複雑で不安」というお声をよくいただきますが、ほとんどのケースで問題なく進みますのでご安心ください。
在宅介護の限界を感じたら
在宅介護を続けるご家族の多くは、「まだ自分が頑張れるから」「施設に入れるのは申し訳ない」と感じていらっしゃいます。しかし、介護者自身が倒れてしまっては元も子もありません。主介護者の健康を守ることは、ご本人の生活を守ることと同じです。
まずはヴィラきみかげ荘のショートステイで数日間の休息を取る「レスパイトケア」から始めてみませんか。ご本人が施設での生活を体験し、ご家族が心身を休める。その上で、今後の暮らし方を一緒に考えていきましょう。宗德グループの「介護の駆け込み寺」は、最終的な答えを急がせません。ご本人とご家族が納得できるまで、何度でもご相談に応じます。
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