特養に入れない首都圏のご家族へ|東京都の待機者数と「広域入所」という選択

首都圏で特養に入れない現実
厚生労働省が2025年12月に公表した調査では、2025年4月1日時点の特別養護老人ホームの入所申込者(要介護3以上)は、東京都18,776人、神奈川県12,723人、千葉県10,221人、埼玉県6,392人でした。1都3県を合わせると約4.8万人(48,112人)で、全国(206,479人)の約23%にあたります[1]。
このうち、在宅(自宅など)で入所を待っている方は1都3県で約2.2万人(21,873人)です[1]。厚生労働省は、申込者数には今すぐの入所を必要としていない方も含まれると注記していますが、在宅で順番を待つ方が多いことに変わりはありません。
特養の入所は申込順ではなく、介護の必要性やご家族の状況などから優先度を判定して決まります。東京都の調査では、在宅・要介護3以上の申込者8,520人のうち、区市町村や施設が「優先度が高い」と判定した方は2,888人でした[2]。優先度は介護の必要の程度や、ご家族・在宅サービスの状況などを勘案して判定されるため、ご家族と同居している場合などは、順番が後になることがあります。要介護3以上の申込者数は、東京都が全国で最も多くなっています[1]。
「もう限界なのに、どこにも空きがない」──宗德グループの生活相談員も、首都圏のご家族からこうしたご相談をお受けしてきました。
住んでいる都県の外にも、特養は申し込める
広域型の特養は、住んでいる市区町村や都県の施設に限らず申し込むことができます。空き状況は施設や時期によって変わるため、住んでいる地域にこだわらずに探すと、選択肢が広がることがあります。そこでお伝えしたいのが「広域入所」という方法です。
広域入所とは?── 制度と費用の仕組み
特別養護老人ホーム(定員30人以上の広域型)は、住所地以外の都道府県の施設にも申し込むことができます。これを「広域入所」と呼びます。なお、定員29人以下の「地域密着型」の特養は、原則としてその市町村にお住まいの方が対象で、広域入所や次の住所地特例の対象になりません[3]。市区町村が措置入所を行う場合は老人福祉法第11条第1項第2号、ご本人が直接契約で入所する場合は介護保険制度上の指定介護老人福祉施設サービスとして、いずれの場合も他県の特養への入所は法的に認められています。
介護保険の負担については、介護保険法第13条に定められた「住所地特例」という制度があります[3]。施設に入所するために住民票を移しても、介護保険の保険者は移す前の市区町村のまま続く制度です。東京から栃木県の特養に入所しても、介護保険料・要介護認定・介護給付は、これまでの区市町村が引き続き担当します。住民票を移す際には、元の市区町村への届出が必要です。
特養の自己負担は、介護サービス費・居住費・食費・日常生活費の合計です。軽減制度を使わない場合の当グループの試算では、多床室・要介護3でおおむね月10万円台前半、ユニット型個室・要介護4でおおむね月14万円台が目安で、所得が一定以下なら負担限度額認定で食費・居住費が軽減されます[4]。試算の内訳は特養の費用シミュレーションをご覧ください。
葵水ヶ花(栃木県那珂川町)── 2027年4月に広域型へ変更予定
宗德グループの葵水ヶ花は、栃木県那須郡那珂川町の特別養護老人ホームです。現在は特養29床・ショートステイ10床で、2027年4月に特養39床へ変更予定(申請中)です。年中無休・24時間体制で、長期入所と看取りに対応しています。
現在の特養29床は、那珂川町にお住まいの方を対象とする地域密着型の特養です[5]。首都圏からの入所のご相談は、2027年4月の広域型への変更(申請中)のあとになります。それまでは、ショートステイ(葵水ヶ花10床、ヴィラきみかげ荘52床)を首都圏からもご利用いただけます。空き状況は時期によって変わるため、最新の状況はお電話でお確かめください。
首都圏からのご相談も歓迎。費用・入所条件・見学を無料でご案内します。
ヴィラきみかげ荘(郡山市)── まずはショートステイから
「いきなり遠方の特養に入所するのは不安」という方には、ヴィラきみかげ荘(福島県郡山市)の共生型ショートステイからのご利用をお勧めしています。52床・年中無休24時間体制で、高齢の方と障がいのある方が利用する「共生型」の施設です。
ショートステイを連続して利用し、30日を超えた日(31日目)は介護保険が使えず全額自己負担になります(30日ルールの詳細)。この期間に、施設の雰囲気やスタッフとの相性を確かめてから、次のステップを決めることができます。
ご家族の面会と交通アクセス
郡山駅へは、東京駅から東北新幹線で約80〜100分(最速で約1時間20分)、駅からヴィラきみかげ荘まではタクシーで約20分弱です。葵水ヶ花へは、東京駅から那須塩原駅まで新幹線(やまびこ・なすの)で約70分、駅から車で約40分です。どちらも東京駅から合計約110分で、日帰りで見学・面会ができる距離です。
事前にご連絡いただければ、駅までの送迎・お迎えにも対応します。なお、「はやぶさ」は那須塩原駅に停まりませんのでご注意ください。
広域入所の手続きの流れ
① ご相談・見学:まず宗德グループ本部(024-937-0380)にお電話ください。ご本人の状態とご家族の状況をうかがい、いま使えるショートステイと、2027年4月以降の葵水ヶ花の特養への入所の考え方をご案内します。
② 入所申込み:申込書を提出します。介護保険被保険者証や、ご本人の心身の状況が分かる資料(主治医意見書・ケアプランなど)が必要になるのが一般的です。担当のケアマネジャーと連携して準備します。
③ 入所判定:施設が、要介護度や介護の状況などをもとに入所の優先度を判定します。
④ 契約・入所:入所が決まったら契約を結びます。住民票を施設に移す場合は、元の市区町村への住所地特例の届出も必要です。
自治体をまたぐ手続きは、生活相談員がサポートします。
まずはお電話ください
宗德グループは「介護の駆け込み寺」として、首都圏で特養の空きを待っているご家族のご相談をお受けしています。広域入所の制度、葵水ヶ花やヴィラきみかげ荘の空き状況、費用の試算まで、生活相談員がご案内します。
「こんな選択肢があるなんて知らなかった」── そう言っていただけるよう、まずは情報をお届けすることから始めたいと考えています。お気軽に024-937-0380(平日9:00〜18:00)までお電話ください。
在宅介護の限界を感じたら
在宅介護を続けるご家族の多くは、「まだ自分が頑張れるから」「施設に入れるのは申し訳ない」と感じていらっしゃいます。しかし、介護者自身が倒れてしまっては元も子もありません。主介護者の健康を守ることは、ご本人の生活を守ることと同じです。
まずはヴィラきみかげ荘のショートステイで数日間の休息を取る「レスパイトケア」から始めてみませんか。ご本人が施設での生活を体験し、ご家族が心身を休める。その上で、今後の暮らし方を一緒に考えていきましょう。宗德グループの「介護の駆け込み寺」は、最終的な答えを急がせません。ご本人とご家族が納得できるまで、何度でもご相談に応じます。
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